陰陽五行とは? 易学・風水学そして東洋医学の基礎概念だ!

Taopatchは、古代中国で生まれた東洋医学を応用しています。

鍼灸や漢方の分野がありますが、その中でもTaopatchは経穴(ツボ)を利用し光子(素粒子、光エネルギー)を流すことによって、体が自律的に反応しそのバランスを回復させよりよい効果を得ることに特化しています。

人の体には361のツボがあると言われていまが、その経穴の概念を支える「陰陽五行説」を押さえておきましょう。

陰陽五行の概念とは

古代中国では宇宙にあるすべてのものは木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えられていました。
これが五行思想(五行説)です。

また、自然界の万物の生成消滅、つまりその発生や発展そして消滅するまでの変化は、陰と陽の二つの気によって起こるとされています。
これが陰陽思想(陰陽説)です。

この二つが組み合わさったのが陰陽五行説であり、東洋医学は、この陰陽五行の概念をもとに解釈され実践されたものです。

生理的には、陰陽をもとに気血や臓腑を分けています。
また五行に五臓を割り当て、五行の相生と相剋の関係をもとに五臓の関連性を解釈していきます。

病理的には、陰陽をもとに寒熱や虚実を分けています。
また五行の相生と相剋の関係をもとに五臓の病理的な関連性を解釈していきます。

この陰陽思想が発展し、医学の分野にも採用されるようになったのですね。

陰陽とは

」は日光に向かっている側をさし、「」は日光に背を向けている側をさしています。

陰陽は相対立するものに焦点をあて、その自然現象の関係から様々なことを理解しようとすることです。

では具体的な「陽と陰」を見てみましょう。

空間は「天と地」、季節は「春夏と秋冬」、性別は「男と女」、温度は「熱と寒」「温と涼」、味は「辛甘淡と酸苦鍼」、重さは「軽と重」、明るさは「明と暗」、運動は「上昇と下降」、「外向と内向」、「動きと静止」、

活動的なものは「陽」、静かなるものは「陰」としていることがわかります。

これを病証や脈の見分け方にも応用しています。

<陽> 体表・背・四肢・上半身、皮毛・腑・気・衛・陽経、興奮・亢進

<陰> 体内・胸・躯幹・下半身、筋骨・臓・血・営・陰経、抑制・低下

腑には、胆嚢・小腸・胃・大腸・膀胱、が含まれます。

臓には、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓、が含まれます。

人体の機能が活動する(陽)には必ず栄養物質(陰)の消費があります。 また、栄養物質(陰)を生み出すにはどうしても臓腑機能が活動し一定量のエネルギー(陽)を費やさなければなりません。

陽が生じ陰が消える、陰が生じ陽が消えるという、運動が変化していく過程を現しています。

つまり、東洋医学では疾病の発生と発展の根本原因は、陰陽のバランス失調だということなんですね。

ですから、陰陽の属性を認識してその状態を識別することによって疾病の本質が掴めるんです。

自然の原理に則して状態を分類し、それを疾病に活かした古代東洋医学は、発見された新しい概念とも融合し現代に通ずるものがあります。

五行とは

人体、自然界のすべての事物が、木・火・土・金・水の五つの要素の運行と変化によって成り立っているという考え方です。

これに気やエネルギーの意味を加えて物質や現象を割り振って説明しています。

「相生(そうせい)」、木は燃え火となり、火が燃えた後には灰が残り土に還る。土からは金が掘り出され、金が冷え凝結すると水が生まれる。水は木を養い水がなければ木は枯れる。つまりこれは「陽」の関係となります。

反対に「相剋(そうこく)」、木は根を土に張って締め付け、養分を吸い取って土を痩せさせる。土は水を濁し、吸い取り、そしてせき止める。水は火を消し。火は金を溶かす。金の斧や鋸は木を傷つけ切り倒す。 相勝つという意味で、「陰」の関係となります。

「つぼの五行色体表」はこの五行をモチーフに臓器である五臓に割り振り、その部位や現象、変調したときの症状などを分類したものです。

東洋医学の五臓腑は広い意味を含んでいますが、この五行色体表を使ってその特徴を表すことができます。

五行色体表と健康管理

<木>
肝臓 胆嚢
「春」に属し、
「目・筋・涙・爪」の部位に関連し、
「風」が招き入れ「歩」に変調を来す。
皮膚は「青ざめ」、「怒り」の感情を伴う。
「麦」を食すと良く、「酸味」に変調を来す。

<火>
心 小腸
「夏」に属し、
「舌・脈・汗・顔面」の部位に関連し、
「熱」を招き入れ「視」に変調を来す。
皮膚は「赤」くなり、「喜び」の感情を伴う。
「きび」を食すと良く、「苦味」に変調を来す。

<土>
脾臓 胃
「土用」に属し、
「口・肌肉・よだれ・唇」の部位に関連し、
「湿」が招き入れ「座」に変調を来す。
皮膚は「黄色」、「思い」の感情を伴う。
「あわ」を食すと良く、「甘味」に変調を来す。

<金>
肺 大腸
「秋」に属し、
「鼻・皮・鼻水・体毛」の部位に関連し、
「燥」が招き入れ「臥」に変調を来す。
皮膚は「白」くなり、「悲し」の感情を伴う。
「稲」を食すと良く、「辛味」に変調を来す。

<水>
腎臓 膀胱
「冬」に属し、
「耳・骨・つば・髪」の部位に関連し、
「寒」を招き入れ「立」に変調を来す。
皮膚は「黒ずみ」、「恐れ」の感情を伴う。
「豆」を食すと良く、「塩辛い」に変調を来す。

この関係をすべて頭に入れることは難しいですが、その概念だけでも押さえておくと東洋医学だけではなく、陰陽五行を基礎にしている易学や風水学、さらには日本昔話をも理解が深まります。

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