日本昔ばなしは陰陽五行説に影響されていた!

Taopatch製品が基礎とする概念に中国古来の陰陽五行説があります。

五行説は、TVでもお馴染みの日本昔ばなしにも影響を及ぼしてたのです。

日本昔ばなし、
「桃太郎」「金太郎」「一寸法師」「因幡の白兎」「カチカチ山」など、
元気印の登場人物が悪いものを懲らしめ周りの人を幸せにするお話し、
小さいころ誰もが一度は目を輝かせて聞いたお話しですよね。

そんな日本昔ばなし、ストーリーに出てくる登場人物は五行説をちゃんと踏まえているんです。

今回は、au三太郎でもお馴染みの「浦島太郎」をモチーフに陰陽五行説を踏まえて説明してみましょう。

浦島太郎と五行説

まずは“浦島太郎”、彼は漁師です。
その容姿と持ち物からして、“えびす様”ではないでしょうか。

“えびす様”は、もともと人々の前にときたま現れる外来物に対する信仰であり、
海の向こうからやってくる海神です。
漁業の神様から商業の神様、福神様ともなっています。

各地のえびす神社では、「十日えびす」で有名ですね。

日本神話では、大国主命の子である事代主神(ことしろぬしかみ)ではないかと言われています。

さて“えびす様”は、「五行説」では、東方を指し、「木気」です。
海と縁が深いのは、「五行」のいう相生「水生木」。

「木は水によって養われ、水がなければ木は枯れてしまう。」

“浦島太郎”は、このことから海に関係する仕事をして、遠い海から帰ってくる。
帰ってきた浦島太郎は、水がなければ枯れてしまう。
つまり、枯れた老人になってしまうのですね。

そこで、五行でいう「相生」とは何でしょう?
簡単に説明してみます。

「相生」とは、五行である「木」「火」「土」「金」「水」が
順送りに相手を生み出して行く陽の関係であることを指します。

それでは、物語に戻ってみましょう。

漁師の浦島太郎は、子供達が亀をいじめているところに遭遇します。

登場する“”は、北の玄武を象徴し、
海のものとして、五行では「水気」にあたります。

かわいそうな亀は、五情では「哀」。
いじめられる亀は、五志では「恐・驚」

いじめる“子供達”は、
「水」である“亀”をいじめる「土気
「土」は、東西南北の真ん中、“ヒト”を指します。

つまり「土剋水」、土は水を濁すという意味になります。

太郎が亀を助けると、亀はお礼として太郎を竜宮城に連れて行きます。

“浦島太郎” 「木」は、
“子供達” 「土」から、 “亀” 「水」を助けます。

つまり「木剋土」の関係です。

「木」は根を地中に張って「土」を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせます。

“亀” 「水」はお礼に、
“浦島太郎” 「木」を“竜宮城”へ連れていきます。

「水」と「木」の関係は、
相生「水生木」の陽の関係ですから竜宮城へ連れていけるのですね。

竜宮城では乙姫(一説には東海竜王の娘:竜女)が太郎を歓待します。

なぜ“竜宮城”かというと、
竜は、“青竜”として「東方」に住む獣神です。
東方から去来した“えびす様”と一致します。

歓待する“乙姫”は、
乙は、十干では「木の弟」であり、
同じ「木気」であり、姫に相当する「」です。

“浦島太郎”は「」のため
陰陽の相性となります。

甲姫では話にならないのです。

しばらくして太郎が帰る意思を伝えると、

乙姫は「決して開けてはならない」としつつ玉手箱を渡します。

お礼として連れていかれた竜宮城、
歌へ踊れのあこがれの別世界だったはず。

短期的な快楽と引き換えに、
家族のコミュニティも捨ててここへ来てしまいました。

もう一度、故郷へ帰りたい。
西に向かって帰る。

「西方」は白虎の住む「金気」の世界。

乙姫は、
「決して開けてはならない」という。

“玉手箱”とはいったい?

玉手箱の玉は、魂や時間のこと。
浦島太郎自身の過ごした時間が詰まった手箱だったんですね。

ですから、これを開けるとわかりますよね。

太郎が亀に連れられ浜に帰ると、

太郎が知っている人は誰もいません。

東方(未開の地、遥かかなた、宇宙)に位置するところから、
西方へ向かって帰るのですから、

それはそれは、
まるで宇宙を何光年も旅して帰ってきた、宇宙パイロットのように。
そう、時間旅行者になっていたのです。

太郎が玉手箱を開けると、中から煙が発生し、

煙を浴びた太郎は老人の姿に変化します。

浦島太郎は、乙姫からの忠告にも関わらず、
好奇心に勝てず、玉手箱を開けてしまうのです。

乙姫は、太郎が玉手箱を開けることを予感していたのですね。
それでも、乙姫は太郎の魂の時間が詰まった玉手箱を、
渡すしかなかったのです。

とうとう、太郎は、玉手箱を開けてしまいます。

そこから、白い煙。
このは、西方を意味し、五行では「金気」です。

白い煙「金」を浴びた浦島太郎「木」は、
みるみる老人に変わっていきました。

つまり、相剋「金剋木」の関係となります。
「金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒す。」という意味です。

ですから、浦島太郎を反省させるためには、
白い煙じゃなければいけなかったのです。

浦島太郎が竜宮城で過ごした日々は数日でしたが、

地上では随分長い年月が経っていました。

この時間経過の差は、状況を一変させてしまいました。

自分を知るものは、誰もいない世界。
自分自身の少しの気の迷いを起こしたことで、
こんなにも切ない物語を生むんですね。

その後の顛末は、諸説あるのですが、

その後のグッドな結末があるんです。

たぶん、乙姫は太郎を愛していたのでしょう。

わたしは、そう思います。

玉手箱を開けると、
白い煙が出て、
浦島太郎は、「鶴」に変身しました。

鶴は千年、亀は万年生きると言われています。
鶴にとっての100年はわずかだということでしょう。

鶴に変身した太郎は、乙姫と幸せに暮らしたそうです。

お互い「木」である太郎と乙姫の同化ですね。

しかし、白鶴というのがいかにも日本的です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です