髪染めにヘナ(Henna)を勧める理由
ヘナの持つ素晴らしさ(メリット)。
ナチュラルヘナは自然由来の染料であり、ヘナの利用には数千年の歴史があります。
ヘナはインディゴ、紅茶、コーヒー、クローブ、レモンなどの
他の様々な植物素材と混ぜることで染色として使われ、
体を飾るアートや髪を染める染毛剤として私たちに寄り添ってきました。
・ヘナは髪を傷めず自然なカラーリングを実現!
現在のカラーリングは、化学物質を配合することによって、
化学変化を起こし染料を内部に定着させるものがほとんどです。
私たちの髪の色素を薄くしたり、タンパク質の結合力を弱めたりと、
どうしても髪に負担をかけてしまっています。
しかし自然素材であるヘナには、ローソニアという色素成分が含まれており、
髪の主成分であるケラチン(=タンパク質が線維状につながったもの)に
からみ付く性質があります。
この作用で髪がオレンジ系に染まるのです。
またヘナには様々な効果があります。
・ヘナにはトリートメント効果もある!
その一つが、カラーリングをしながら同時に、
トリートメントをしてくれる優れものだということです。
ヘナはタンパク質と結合する時、髪の表面にからみ付き、
そこに薄い皮膜を作って髪の表面を覆います。
ですから髪内部の保水力を高めるのですね。
このトリートメント効果により、
ヘナを使っていくうちにハリ・コシが出て、
クセ毛を軽減する効果があります。
ヘナは紫外線のダメージからも守ってくれます。
ヘナはカラーリングしながら、
こうしてトリートメントもできるため、
髪を傷めたくない方に大変お勧めです。
・ヘナは髪と頭皮を健康にする効果も!
二つ目は、
頭皮にヘナをつけることにより、
頭皮環境を整え、健康な髪を生み出す効果が期待できることです。
ヘナはアーユルヴェーダで使われる“薬草”でもあり、
毒素排出・炎症抑制・新陳代謝を良くする効果があると言われています。
・ヘナは白髪染めに効果は絶大!
三つ目は、
ヘナは白髪染めとしては最適だということです。
ヘナは髪の色素を薄くする効果がありませんので、
黒髪を極端に明るくすることはできません。
しかし、ヘナは白髪には色が入りやすいのです。
ヘナによって髪の色味が変わり、とても自然な髪色に仕上がります。
ヘナには天然成分ゆえの注意点があります。
ナチュラルヘナは天然成分です。
ヘナは天然成分なので、
髪と頭皮にマイルドでやさしい発色となり
身体への安全性が高いものです。
ただし、ヘナには天然成分ならではの注意点があります。
・ナチュラルヘナは全てが同じ品質で
同じ効果があるとは限らない!
ナチュラルヘナは
植物の指甲花(シコウカ)の葉の部分を乾燥させ粉末にしたものです。
ナチュラルヘナは100%天然の植物なので、
産地や収穫時期によって発色が異なります。
また葉の選別の仕方や粉末への加工方法にも差があります。
これら品質管理された上質のヘナが、
均一の効果を生み出すことができるのです。
それでも髪の質によって、
色が強くでる場合もありますし、色が出にくい場合もあります。
収穫や葉の鮮度によっても発色が左右されます。
新鮮なヘナはウグイス色で、抹茶のような香りがします。
匂いがおかしい、発色が悪いという場合は、
古くなっていることが考えられます。
ですから新鮮なものがベストということになります。
・即効性のある化学染料と異なり
数回のカラーリングで効果は最大!
ナチュラルヘナを1回カラーリングしただけでは発色しにくいため、
3~4回続けて使用する必要があります。
髪が傷んでいると、1回目は髪がきしんでしまうこともあります。
1回でやめないで、数回続けて試すことでヘナの素晴らしさを体感できます。
・ヘナ配合と書かれている商品。全てが安心?
「ヘナ」と書かれてある商品はすべて天然成分で安心かというと、
全てが安心というわけではありません。
ナチュラルヘナは発色が安定しないため、
化学成分が配合されているものがあります。
これはナチュラルヘナと区別して、ケミカルヘナといいます。
次の成分が配合されていないか、商品をよく確認することが必要です。
【パラフェニレンジアミンなどの酸化染料】
白髪染めやカラーリング剤に使用される酸化染料が入ったものです。
ナチュラルヘナに比べて発色が良く、さまざまなカラーが作れます。
白髪染め・カラーリング剤よりも髪や頭皮にやさしいですが、
かぶれるなどのアレルギー症状が出る場合があります。
【ピクラミン酸ナトリウム】
日本では、ピクラミン酸ナトリウムをヘナに混ぜることは禁止されています。
ナチュラルヘナより発色が良くなるため混入されるのですが、
医薬部外品の成分のため表記義務がなく、
「ナチュラルヘナ」として発売されているケースがあります。
軽いアレルギーが出る場合がありますので、
「ナチュラルヘナなのに発色が良すぎる」というものには注意が必要です。
【2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール】
化粧品などに使用される染毛料の成分。
発色度は上記2つよりも劣りますが、刺激は少ない成分とされています。
アレルギーが出る場合があるため、注意が必要です。
・生理中や妊娠前期はヘナの使用を控えましょう!
ヘナはアーユルヴェーダで使われる“薬草”だとご紹介しましたが、
薬草であるために体に思わぬ効果が現れる可能性があります。
貧血状態となる生理中や安定期に入る前の妊娠前期は使用しないでください。
妊娠中は安定期に入ってから使用しましょう。
・ヘナを使う前は必ずパッチテストを行いましょう!
ナチュラルヘナでは、
人によって特定の植物に対するアレルギーがまれに出ることがあります。
体質的に不安がある方は、
使用前に必ずパッチテスト(腕の内側のやわらかい部分につけて放置し、
翌日赤くなっていないか様子をみる)をしましょう。
前述のように、ナチュラルヘナと記載されていても、
ケミカルヘナである場合も考えられます。
パッチテストを行っておけば、アレルギーなどの不安も解消できます。
ヘナはこのような方へお勧めです!
① なるべく自然のものを使いたい!(無添加)
② ボリュームが欲しい!
③ コシやハリが欲しい!
④ 白髪を染めたい!
⑤ 広がるクセ毛をおさめたい!
(ストレートパーマ、縮毛矯正いらず)
⑥ 艶髪になりたい!
(ヘナは持続性のあるトリートメント)
⑦ ヘアサロンに行く回数を減らしたい!
(自宅で簡単にできるからセルフヘナの仕方はサロンで習える)