ニューコードNLP

NLPとは

神経言語プログラミング( Neuro-Linguistic Programming )の略です。

「優れた結果を出す心理療法士はどのようにクライアントの変化を促すか」という課題に焦点を当てて、目覚ましい成功を収める心理療法士のワークに共通するパターンを解析して開発された心理療法です。

~ジョン・グリンダー博士の本『リフレーミング―心理的枠組の変換をもたらすもの』から~

リフレーミング(reframing)とは、ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事の枠組みをはずして、違う枠組みで見ることを指します。

リフレームの目的は、今までの考えとは違った角度からアプローチしたり、視点を変えたり、焦点をずらしたり、解釈を変えたりと、誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていくことなのです。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なり、ある角度で見たら長所になり、また短所にもなります。
例えば、試験で残り時間が15分あった場合、悲観的に考えた場合は「もう15分しかない」と思えるし、また楽観的に考えた場合は「まだ15分もある」と思えます。
「今日は雪が降っているから出かけるのが大変だ」というネガティブな思考を、「今日は雪が降っているから温かい飲み物がおいしく飲める」と肯定的なものの見方に変えることができます。

ネガティブな思考やネガティブな言葉は、私たちを益々ネガティブな世界へと導いて行くかもしれません。逆にポジティブな思考やポジティブな言葉は、私たちをどんどんポジティブな世界へと導き、人生においての幸福度も増えて行くかもしれません。

私たちは普段様々な課題を抱えています。 その課題を私たちはどのように受け入れ、どのようにして自己実現に結び付けていくでしょうか。 そして結果は、そこに至る過程の心理的要因が影響し、様々な解釈や対応によって行動となり、導き出されます。

そこで新しいアプローチとして開発された心理療法がNLPなのです。

NLPの始まり

1970年代のアメリカにおいて、

カリフォルニア大学サンタクルーズ校(UCSC)の言語学部助教授であったジョン・グリンダー博士と、当時心理学の学生だったリチャード・バンドラー博士が、当時アメリカで非常に優秀だった三人の天才的セ ラピスト(心理療法家)ー ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズ、家族療法のバージニア・サティア、そして催眠療法のミルトン・エリクソンの治療を研究し、驚くべき効果をもたらすパターンを抽出し体系化しました。

心理療法には様々な種類と技法がありますが、グリンダー博士らが研究した3つの療法を簡単なアウトラインを見てみましょう。

参考とした3つの療法

ゲシュタルト療法は、学派としては人間主義といえます。

心理学や哲学の手法を幅広く取り入れており、創始者のパールズは禅など東洋的な瞑想や精神統一の体験も取り込んでいます。

精神と身体の完全統一という考え方に基づいて、セラピーの療法を統合し、ゲシュタルト療法の手法としています。

療法の目的は、活動におけるより確立した独立と、自然な成長を阻害する障害物に対処する能力を、クライエント自身が獲得することを助けることにあります。

家族療法は、技法としての集団精神療法といえます。

集団精神療法は、現在精神医学において重要な治療法の一つとなっています。一般的に患者のグループと数人の治療者を加えて、言語的なコミュニケーションを行います。その光景は映画ドラマなど依存症を治療するシーンでもよく目にすることができます。

家族療法では主に、家族を、構成する個人各々が互いに影響を与えあうひとつのシステムとして考えています。そのため、家族成員に生じた問題は、単一の原因に起因するものではなく、互いに影響を与え合う中で、問題を維持する原因と結果の悪循環を描いていると考えていきます。

催眠療法は、催眠を用いる補完・代替医療の一種です。被暗示性亢進を中心に、催眠現象が持つ様々な生理的・心理的特性を利用して、多様な治療を行います。催眠の有効性を判断することが難しいですが、エリクソンは治療に催眠を取り入れました。彼の技法は利用できるものは何でも利用するということを旨とし、臨機応変であり変化自在なものでした。

彼はクライエントごとに異なるアプローチをすべきという信念から、自らは技法の体系化を望みませんでした。その短期療法は家族療法へ大きな影響を与えています。

グリンダー博士達は、パールズの治療ビデオの研究から当初5つのパターンを見出しました。その後、家族療法のヴァージニア・サティア、催眠療法のミルトン・エリクソンについても研究し、新たに7つのパターンを抽出し、12のパターン(メタモデルの元となる)を完成させたのです。

NLPの可能性

NLPは成功者たちの行動をモデル化することから着想されており、彼らと同じようにすることで同程度の優秀さを発揮できると考えています。

人間は自分の信念を選び、変えることが可能である。そして、なりたい自分になる能力があり、それはNLPの技術によって達成可能である結論付けています。

信念の本質というより機能が重視されており、信念が本当であるか嘘であるかは注目されず、それがその人を力づけるか否かが重要であると考えられています。

様々なコミュニケーションや説得技術があり、 動機付けや自己改革に自己催眠を使うことも重要な手段です。健康な人や病気の人、個人または企業であれ、変化による目指す効果を期待できるのがNLPです。

コーチングとしてのNLP

グリンダー博士のこんなコーチングエピソードがあります。

彼はある航空会社からフライト中の操縦士や副操縦士間で発生する関係改善のコーチングを依頼されました。

飛行機を安全にフライトさせるには少しのミスも疎かにできません。重大な事故につながるからです。そのために、飛行機には操縦士と副操縦士が搭乗し、お互いの協力のもとでフライトを成功させます。

しなしながら、その現場では、機長がミスを犯したとき、副操縦士が気付いたとしてもなかなか指摘できない現実があるそうです。

航空会社はそこが悩みで、その改善をグリンダー博士に依頼したのですね。

副操縦士にとって、メインたる機長は目上であり能力を査定する位置づけなので、なかなかミスを発見しても言い難いし指摘し難いのです。

そこで、グリンダー博士は一策を考えます。

副操縦士だけを集めたコーチングにおいて、博士はこう彼らに伝えます。

「副操縦士の皆さんにお伝えしたいことがあります。

これから数か月間、OJTとして機長の皆さんにお願いしていることがあります。

皆さんの教育のためにフライト中などに複数回操作ミスを起こしてください、と。
もしそれに気付いたら直ちに伝えてあげてください。彼らはあなたの指摘を待っていますよ。」

一方機長にはこうお願いします。

「機長の皆さまにお願いがあります。

OJTとして副操縦士の教育のため、軽度なミスを複数回起こしてください。

そして、彼らが指摘して来たら、「良く分かったな。ありがとう」と褒めてやってください。」

このように物事をポジティブにやりとりするだけで、人間関係だけでなく起こりうる事象も変化していくはずです。 また。お互いのモチベーションは高まり、成果も多く生み出せるようになるでしょう。

NLPの具体的技法について

NLPの具体的技法については、様々なアプローチがあります。これについては、より実践的な体験を通し、その概念や方法を取得していく必要があります。

しかし、その理解は決して難しいものではありません。

人の脳と意識、判断と行動はコンピュータから出る指示のようなものです。

情報はコンピュータに入力されてはじめて記憶されます。

私たちが今まで受けてきた経験や知識が情報です。その情報には良い情報や悪い情報、楽しい情報や悲しい情報、為になる情報や不快な情報などがあります。

ここで私たちは入力したものを取捨選択できるのですが、人によってその情報をどのように選択したかは千差万別です。必要のない情報や辛い情報も多くインプットしているかもしれません。当然私たちの5感を通して入って来た強烈な印象の情報も入力されていることでしょう。 それが取捨選択後、脳に記憶され、前意識から潜在意識にまで記憶された情報も存在します。

私たちはそれら情報を取捨選択する主権を持っています。どのような価値観をもって情報を選別するかは私たち次第となります。しかし、軽いストレスからPTSDまでネガティブな情報も書き込まれてきます。

私たちがやりたいと思ってもなかなかできない行動、その行動を妨げる要因は何なのでしょう。

これが出力になります。 思いや思考としてだけの出力、それが行動に結びつく出力とがあります。 これらは当然ながら記憶された情報やその時の感覚から出力は導き出されていきます。

NLPは、自分が何を感じているかを、各「モーダルチャンネル」(五感+言語の脳の入出力チャンネル)毎に丁寧に検証し、分析します。

ニューコードNLPは、クライエント自身の問題や過去の経験にほとんど触れずに、クライエントのプロセスをガイドする(ファシリテート)することで、クライエントが自ら選択し解決していくための支援をします。

進化したニューコードNLPとは

ニューコードNLPは、特に潜在意識の意図を尊重し、その協力を得、その働きを生かすことで、意識と潜在意識が同じ意図の元で働き始め、潜在能力が最大限に発揮することを可能にするスキルを提供することが目的です。

言い方を変えると、このワークを通じて私たちの潜在意識を自ら書き換え、新しい意識協同

することで、設定した目標に向かって目に見える意識変化や行動変化を期待するということです。「必ず変われるあなたがそこに居る」ということなんですね。

従来のクラッシックNLPは、潜在意識をコントロールして、意識(価値観や信念を含む)に従わせようとする「意識主導型」のアプローチです。

しかし、ニューコードNLPは、「潜在意識主導型」と言えるでしょう。

従来のNLPは、ゴールを達成しても深い「幸福感や満足感」が得られなかったり、結果が出ても元の情況に戻ったりと、達成の努力が辛いものに感じられたりする問題を少し含んでいるようです。

潜在的な意識が変わらないままで意思の力に依存することは限界があるためでしょう。

NLPの創始者の一人であるジョン・グリンダー博士は、そのような従来のNLPの問題を克服するために、新たな協力者と共に改善を重ね、意識と無意識(潜在意識)の良好なパートナーシップを形成するスキルであるニューコードNLPを開発しました。

あなたもニューコードNLPを体験してみませんか?

「今までの自分と何かが変わる」ことをきっとあなたは実感できるでしょう。

 ニューコードNLPスクールのご紹介